スタートアップの方、売上拡大に注力するあまり、経理業務を後回しにしてしまっていませんか？後回しにしがちな経理ですが、創業初期から正確な経理処理を行うことは、将来の資金繰りや経営分析、税務申告などにおいて非常に重要です。この記事では、スタートアップ企業が創業初期に直面する経理業務の課題や、それに対する対処法を解説するのでぜひ読んでいってください！「そもそも経理業務って何？」を最初に説明してから、必要な知識やスキルは何か―身につけておくポイントまで順番にお話しします！日次業務日常的に行わなければいけない業務は以下の通りです。1.現金・預金の管理売上や経費の入出金を確認し、帳簿に記録する銀行口座の残高を管理する現金出納帳を作成する2. 伝票入力領収書や請求書などの伝票を会計ソフトに入力する仕訳を行い、帳簿に記帳する3. 債権債務の確認売上代金の回収状況や仕入代金の支払い状況を確認する売掛金や買掛金の残高を管理する日次業務では、現金や銀行口座の出入金をチェックしたり、その日に発生した販売や支出を記録したりします。この日々の記録が、会社のお金の流れを正確に把握するため、また支払うべき税金を明確にするために重要となります。また、金額ミスがないか請求書と照合して確認するのも欠かせませんし、現金以外の取引もルールどおりモレなく帳簿に書き込むことが必要です。月次業務月次業務は以下の通りです。掛金の管理と回収状況の確認取引先への請求書や領収書発行従業員の給与計算・支払い社会保険料や源泉徴収税の納付月末になると、その月のお金の動き全体をまとめて、どれだけ利益が出たか、支出はどのくらいだったかを確認します。従業員への給料の支払いや、税金、社会保険料の計算といった作業もここに含まれます。また、必要に応じて、取引先への請求書の発行や、売掛金の回収状況のチェックも行います。月末に業務が集中する可能性が高いので、前もって進めておくことが大切です。年次業務年次業務は以下の通りです。決算書類の作成従業員の年末調整法人税や消費税の税務申告・納税年次業務には、重要な業務が多くあります。在庫の点検、固定資産の確認、年間の売上高や支出の集計を行い、正式な財務諸表を作成します。これらの諸表は、税務申告のために必要ですし、株主への報告資料としても使われます。また、従業員の年末調整もこの時期に行います。必要な知識それでは業務内容は把握できたとして、経理周りの知識がないとここに書いてあることも理解できないですし、そもそも何からやったら良いのか分からないですよね。なので、身につけておくべき知識を以下にまとめておきました。本や参考書、Webサイト、Youtube、色々な学習ツールがあるので自分が興味を持てるものから学んでみるのがおすすめです。1. 簿記の知識日々の取引を会計処理のルールに従って仕訳する知識簿記検定3級程度の知識があると望ましい2. 税務の知識法人税や消費税などの税務に関する知識経理業務を税理士に依頼する場合でも、基本的な知識だけでも理解しておくと税理士とのやりとりがスムーズになります3. 会計ソフトの操作スキル経理業務の効率化のためには会計ソフトを使用することが今の時代は必須ですさまざまな会計ソフトがありますが、マネーフォワードやfreeeのクラウド会計ソフトがおすすめです！その上で実際に自分で触ってみて、帳簿の流れをつかむことが大切です。会社設立直後の経理業務は誰がやるべきなのか？それでは会社設立直後の経理業務は、誰がどんな体制で行うべきなのでしょうか。多くの場合は以下の3つの選択肢から選ぶことになりますが、それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。全て自分で行う一部を外部に委託する全て外部に委託する1. 全て自分で行う簿記や税務の知識がある場合は、全て自分で行うことも可能。費用を抑えることができるが、時間と労力がかかる。ミスや漏れが発生するリスクも存在する。メリット費用を抑えることができるデメリット時間と労力がかかるミスや漏れが発生するリスクがある2. 一部を外部に委託する日々の経理業務は自分で行い、税務申告など専門性の高い業務のみを外部に委託する方法です。自分で行う業務と委託する業務のバランスを調整することで、費用と労力を最適化することができます。メリット費用と労力を最適化できる専門性の高い業務を安心して任せられるデメリット一定の専門知識が必要業者の選定が難しい3. 全て外部に委託する経理業務全てを外部の税理士や会計事務所に委託する方法。時間と労力を大幅に削減することができる。他の方法と比べて費用がかかる。メリット時間と労力を大幅に削減できる専門的な業務を安心して任せられるデメリット業者選びが重要それぞれの選択肢のメリットとデメリットを比較検討し、会社にとって最適な方法を選択することが重要です。結局経理はどうすべき？経理は経営判断の土台になりますが、毎日の帳簿付けや請求書対応は手間のかかる仕事です。記帳や請求処理といった細かな作業を社長がすべてやっていては、肝心の事業拡大や資金調達に時間を割けません。特に創業初期は、売上拡大や事業計画策定など、本業に集中すべき重要な時期です。そこで、スタートアップ企業におすすめなのが、クラウド会計ソフトの導入による自動化税理士や会計事務所へのアウトソーシングこれらの方法により経理をスマートを効率化することで、成長ドライブに集中するのが賢い選択でしょう。経理をどのような体制で運用するべきか判断したい方へ経理の運用体制を検討している方へ向けて、「経理の悩み、これで解決！経理代行サービス活用ガイド」の資料をプレゼントをしています。▼ダウンロードはこちらのページから「経理の悩み、これで解決！経理代行サービス活用ガイド」