はじめに記事を読んで下さりありがとうございます!スタートアップは資金調達やPMFに集中したい一方で、経理・会計業務も確実にこなす必要があります。本稿では、クラウド会計ソフト代表格の「freee」「マネーフォワード」「弥生会計」に加えて、スタートアップがすぐに使い始めやすい3製品をピックアップし、選定ポイントや導入プロセスとあわせ、各製品の特徴と活用メリットを解説します!1. スタートアップに求められる会計ソフトの要件スタートアップならではの要件を満たしていることが重要な要件になってきます。クラウド対応リモートワークや複数拠点での利用を想定し、インターネット経由でいつでもどこでもアクセス可能。自動仕訳機能銀行口座・クレジットカード連携による明細自動取得とAI学習による仕訳提案で、バックオフィス負担を軽減。マルチユーザー対応会計事務所や社内メンバーと権限ごとの同時編集・共有が可能。資金調達・レポート対応投資家向けの損益計算書、キャッシュフロー表などをボタン一つで出力できる機能。インボイス制度対応2023年10月施行の適格請求書保存方式に対応し、消費税申告もスムーズに。拡張性・API連携事業成長に伴いプランアップや他ツールとの自動連携ができること。コストパフォーマンス創業期は低コストプラン、成長期は機能重視プランへ柔軟に移行できる料金体系。2. おすすめクラウド会計ソフト3選以下では、スタートアップ企業に特におすすめの会計ソフトを3つご紹介します。いずれもシンプルな操作で日常業務を効率化し、スケールアップにも対応可能な製品です。2.1 freee 会計概要シェアNo.1のクラウド会計ソフト。直感的なUIとAI学習型の自動仕訳で、経理未経験者でも迷わず操作できます。昨日自動仕訳:銀行・カード明細を自動取り込み、簡単な操作で仕訳完了インボイス対応:適格請求書発行・保存機能API連携:他業務ツールとの一元管理を実現請求書/見積書作成:オンライン送付と入金管理費用ひとり法人プラン:年払い 2,980円/月(35,760円/年)メリット最小限の操作で最大限の自動化を実現freee認定アドバイザーとの連携で社内外の情報共有がスムーズ無料スタートアッププランあり公式サイト:www.freee.co.jp2.2 マネーフォワード クラウド会計公式サイト:biz.moneyforward.com概要成長フェーズのスタートアップに最適。取引データの自動取り込みから、キャッシュフロー可視化・プロジェクト別分析まで、数字を基に経営を支援します。主要機能自動仕訳&明細取り込み:銀行・カード・請求書連携請求書・領収書管理:発行から管理まで一元化インボイス対応:完全対応で消費税処理も安心分析ダッシュボード:資金繰り予測、経営指標レポート費用スモールビジネスプラン:年払い 2,980円/月(32,736円/年)メリットAPIドキュメントが充実し、自社システムとのカスタム連携も容易「次の一手」を検討するための豊富な分析ツール詳細権限設定&二段階認証でセキュリティを強化2.3 弥生会計 オンライン公式サイト:www.yayoi-kk.co.jp概要30年以上の実績を誇る弥生会計のクラウド版。税理士多数が利用し、オンプレミス版との互換性も備えています。主要機能自動仕訳:銀行明細の自動取り込みレポート作成:決算書・試算表の自動生成インボイス対応:適格請求書の発行・管理売上管理:請求書発行~入金管理をシームレスに定期バックアップ:データの自動保存・復元機能ミニマムコストセルフプラン:2,316円/月(27,800円/年)メリット会計初心者にも使いやすい画面設計大企業へのスケール移行も見据えた互換性データ保存の機能が充実し、安全に運用可能3. freee と マネーフォワード の違いと使い分けここでは、スタートアップが特によく利用するfreeeとマネーフォワードの2つの違いについて解説します。スタートアップが選ぶなら、大まかに次のような棲み分けになります。1. freee:会計まわりをほぼ自動で始めたい非会計出身の創業者向き「入力自体を無くしてしまった、全く新しい会計ソフト」と言われるほど、UI+AI自動仕訳で取引入力の手間を大幅に削減できます。簿記知識がほとんどなくても、ガイドに従って金額を入力するだけで決算書類まで完成する仕組みが魅力。API連携数も豊富で、銀行・クレカ連携のほか、外部サービスとのデータ連携でさらなる自動化が可能。2. マネーフォワード クラウド会計:既存の会計フローをスムーズに移行したい、かつ人事労務もまとめて管理したいチーム向き従来型の会計ソフトに近い画面設計で、簿記や会計業務に慣れた人も違和感なく操作可能。銀行・クレジットカード・電子マネー・POSレジなど、2,400以上のサービスとシームレスに連携。「給与計算」「社会保険手続き」「勤怠管理」など人事労務機能が標準搭載されており、経理と労務を一元管理できる。結論:会計知識ゼロの創業メンバーだけで、まずは素早くスタートしたいなら → freeeすでに会計フローがあり、かつ将来的に給与・勤怠などもまとめて運用したいなら → マネーフォワードfreeeの場合、「会計知識なしでも使える」ことがメリットですが、会計知識がないまま運用すると、後から帳簿修正や税務トラブルの原因になることがあります。どちらも、利用開始前に最低限の簿記入門(勘定科目の役割や複式簿記の仕組み)を学ぶ、もしくは経理経験のある人に初期の制度設計を行ってもらうことをおすすめします。そうしないと経理がぐちゃぐちゃになってしまい、後から困ったことになったケースを数多く見てきたので、初期の経理は注意が必要です。また、どちらも無料トライアルが用意されています。実際に自社のメンバーで触ってみて、「UIの馴染みやすさ」「必要な連携サービスの有無」「人事労務機能の活用可否」を確かめたうえで最終判断するのがおすすめです。以下に比較表も載せておいたので、ぜひ参考にしてみてください。HERITAGEの無料相談では、会計ソフトの選び方についてもそれぞれの会社に合ったものを提案するので、ぜひご活用ください!項目freeeマネーフォワード クラウド会計操作性◎ 直感的・初心者向け◯ 機能が多く学習コストはやや高い自動仕訳の賢さ◎ AI学習でパターン化◎ 連携数が多く幅広いサジェスト分析レポート◯ 損益・試算表が中心◎ 資金繰り予測・プロジェクト別分析など多彩連携サービス数約2,000約1,500+APIで自社カスタム連携料金プラン1,980円~ ※無料プランあり2,480円~ ※割引プランありサポート体制チャット+メールが中心メール+電話+専任コンサルティングオプションセキュリティ二段階認証あり二段階認証+詳細権限設定4.最後に本記事で紹介した商品は、いずれもクラウド対応でスタートアップが利用しやすいような工夫が機能面でも料金面でも配慮されています。直面しやすい「人手不足」「資金制約」「成長フェーズの変化」を見据えた選定基準をクリアしています。まずは無料トライアルで実際の操作感を確かめ、自社のフェーズや業務フローに最適なプランを選択してみてください。HERITAGEの無料相談でも、会計ソフトに関する無料相談を開催中です。皆さんのご参加お待ちしております!